この業界に入った時に、
先輩から教わった事があるのですが、
今でも大事にしています。

「コンピュータの世界はノウハウじゃないぞ、ノウワイ(KnowWhy)だからな。」

つまり、やり方を知っててもダメで、
なんでそうなるか?
という理屈を理解してなきゃダメってことです。

当時(今から20年ほど前)、先輩は30代後半で、結婚もされて
2人の子さんもおりました。
なので、勉強する時間もそれほどなかったかと想像します。

その先輩は、C言語を使って、テキスト変換するのが得意で
生産設備用のデータを自動作成するシステムを開発していました。
テキストのフォーマット変換だけですが、いろんなパターンの変換があり、
はじめは専用プログラム(個別解)を作っていましたが、
あまりにも多くのパターンがあったので、設定ファイル方式のプログラム
(一般解)を開発しました。

世間では2000年問題が騒ぎ出した1998年ごろ、
私の会社では、どうせなら、既存の基幹システムを見直して
2000年問題もひっくるめて一新しようというプロジェクトが発足しました。

私が所属していたIT部門がシステムコンセプトを考えましたが
そのコンセプトが斬新でした。
(特許などに引っかかるかもしれないので、ここでは伏せておきますが)
3階層のシステムで、私のチームは中間のアプリケーションサーバ
で動かすソフトの開発を担当しました。

そこで活躍したのが「テキスト変換の達人」の先輩でした。
アプリケーションサーバで動くすべてのプログラムをBATファイ
(シェルスクリプト)にし、そのBATファイルを部品化(クラス化)し
数十個のクラスから、数百もの実行BAT(インスタンス)を
自動生成させました。

これによって、サーバの設定変更や、処理の修正など、
全実行バッチファイルをわずか数分で変更できました。

その当時、プログラムのカプセル化みたいな技術がいろいろ
ありましたが、その先輩は、そういうブラックボックスを使う
のを嫌って、全部自分のもてる力でそれと同じような
機能を、原始的なローテクで開発したのが、とても感動でした。

それから、その先輩は「ビルゲイツ」と呼ばれました。

その先輩の名言「OSの気持ち知れば、できっぺ(方言で、「できるだろ」)」

私は50代で今でもコーディングしてますが、
この経験が血や肉となっているような気がします。

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